現金満タン、ハイオクで。

サブカルチャーがだいすき。ツイッターの延長なので詳しくはツイッターを見てくれ。

2019年6月に観た映画まとめ

映画いっぱい観ようというふわっとした目的を「死なない」とともに掲げてきたけど、たぶん一生その目標達成できない気もする。観たい気持ちに体がなかなか追いつかない。

以下あらすじとともに感想。ネタバレを含んだり含まなかったりします。

highb.hatenablog.com

 

 

高慢と偏見とゾンビ

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( 画像: https://eiga.com/movie/81859/ より)

感染するとゾンビとなる謎のウィルスが蔓延する18世紀のイギリス。片田舎で暮らすベネット家の5人姉妹は、裕福な男性との結婚を夢見ながら得意のカンフーでゾンビと戦う毎日を送っていた。ある日、屋敷の隣に資産家のビングリーが引っ越してきて、ビングリーの友人で大富豪の騎士ダーシーも出入りするようになる。舞踏会でダーシーと知り合い、色めきだつ姉妹だったが、次女のエリザベスだけは、ダーシーの高慢な態度に嫌悪感を抱いていた。そんな中、人類とゾンビによる最終戦争が勃発。ともに戦うことになったエリザベスとダーシーは、互いに自らの中で抱いていた偏見に気づきはじめる。(上記URLより引用抜粋)

gaga.ne.jp

有名な作品だけどずっと観れていなかったのでアマプラで観た。『高慢と偏見』の良いパロディー作品になっていて、でもそれを知らなくても面白く観ることができるかな~という作品。高慢と偏見と設定も名前もほぼ一緒なのだけど、それを知らなくても違和感なく観ることができるし、知っていたらなおのことパロディーとして面白い。さらに言うならマッシュアップ作品としての質がちょうどいい。観てないと分からないのも、観て居なくても楽しめすぎる(観た意味がない)のもよくないと思うんだけど、そこの塩梅がちょ~~どいい、気が、する。

初っぱなから惜しみなくゾンビを大量投入してくれるので観ていてスカッとするし、美人姉妹たちがコルセットとドレスの下にナイフを仕込んでいて、そのナイフを取り出してゾンビをバッサバッサと切り倒して行く様が最高。強い女が大好きだし、強い女が綺麗なドレスの下にナイフを仕込んでいるのが大好きなので観ていてゾッッックゾクした(^-^)強い女って最高では?最近は時代の流れかそういう強い女がかなり増えていて、『キャビン』でも「最近の女の子はしぶとい」とか言われてるけど、さらにそれがこの作品が「女は貞淑であれ」的な時代であるのでものすごくギャップがいい。

ゾンビ映画としてもバッサバッサ倒すから観ていてスッキリするし(ゾンビ映画にはここがすごく大事だと思う、『28日後…』みたいな人間心理に焦点を当てた作品も面白いけど乱発されると効果がなくなるから)、強い女がね~~~~やっぱり最高なんだよなぁ~~~~~私もゾンビがこの世に発生したら絶対ミラ・ジョヴォヴィッチになりてぇ~~~~~

あと「東洋の武術を、金持ちは日本で学ぶ(中国のが強そうだけど中国で学ぶのはランクが落ちる)」的な世界観だったんだけど、いま同じ映画がつくられたとしたら中国と韓国になるんじゃないかな?日本こんな扱いされるかな?って気持ちになった。今は金持ちが中国で学ぶ時代になってそうだなぁとぼんやり思いました。ヘケ。

あと見てたらキモオタ中学生のとき、バトル漫画とか読みすぎて、強い女になりたくて少林寺に入りたがってたの思い出してグサッときました。今も密かに憧れている。

(アマプラで鑑賞)

 

 ◆ ◆ ◆

 

『フリークス(怪物園/神の子)』

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本物の奇形・異形の人間が大挙登場する“伝説の”古典ホラー。サーカスの花形クレオパトラは遺産目当てから小人のハンスと結婚、彼の毒殺を図るが、その企みは見せ物仲間にばれてしまう……。アメリカでの公開時に、失神者が続出した、あるいは妊婦が流産したといったスキャンダラスな話題が続出、全米各州で上映禁止となるなど世界中で一大センセーションを巻き起こした映画史上に残る問題作。

( https://movies.yahoo.co.jp/movie/怪物團/4260/story/ より引用)

超有名作品ですが断片的にしか観たことがなく、ようやく通して観れました。とはいえ60分版のは完全版ではないのかな?昔の作品すぎてよく分からないのですが、、

こういう映画を「どう見るのが正解なのか」と考えてしまうのだけど、そう考えてしまうのが現代人らしいところなのかなと。
私が物心ついたときにはもう見世物小屋も小人プロレスもなかったし、よくも悪くも遠巻きに腫れものみたいに扱ってしまうのが事実だなぁと思う。だって差別者扱いされたら嫌だし、他人のこと傷つけたくないし、理解したいけど、自分の行動で傷つけるくらいなら腫物扱いにしちゃう。現代人ってやっぱりそうだし、差別者扱いされたくないし。かっこいいこと言えたらいいけど言えないし。
一回知的障碍者っぽい人がお店でヤンキーに絡まれて馬鹿にされてた場面に遭遇したときに(地元は民度が低いのでそういうことが起こります)、かっこいいこと言えたらよかったのですが、ヤンキーこわいしたまに若干吃音になる癖のせいでメチャクチャどもりながら「そ、そ、そ、そういうのやめときましょうよ…………」しかいえなかったの超後悔してて、武勇伝にも人助けにもなってないじゃんって未だに思い返しては唸ってます。
そういうことを思い返してしまったのですが、この作品自体は非常に単純明快、きっと出演している「フリークス」の人たちも問題提起する気持ちは恐らくそんなにないんじゃないかなと思います。ストーリーも分かりやすい勧善懲悪的な、悪いやつがこらしめられて終わり~みたいな。分かりにくい点はないし、ものすごく単純で分かりやすい構成です。ただどうしてもそれを「どう見るか」って考えてしまうんですよね。
見世物小屋にものすごく行ってみたくて一時期熱心に調べていたのですが、現在ある見世物小屋はやっぱりびっくり人間ショー的な形態になっていて、「フリークス」の展示は行っていないようです。まあそりゃそうなんだけど。『フリークス』を見たかったのも単純なゲスい好奇心からだし、でも多分視聴者の多くは最初の動機はそうだと思う。そしてそのゲスい好奇心はちゃんとこの映画で満たされると思う。みんな未解決事件とか調べちゃうじゃないですか。実際に死んでる人間がいるのに、好奇心でそういう事件を見ちゃう。コンクリ事件とか何万回擦られたんだってくらい話題にされてるし、未解決事件なり残虐な事件なり、自分に害の及ばないものなら、そういう「ヤバいもの」ってめっちゃみたいのが本心だろうし。ストロベリーナイトの導入みたいになったけど。
でも探偵学園Qケルベロスがおんなじこと言ってたし、それって悲しいかな事実だよなぁ~~と思いながらこの映画を見始めました。
今は都会に行けば、きっと働いているのであろう小人症の人や手や足のない人をよく見かけるので、多分当時と同じショッキングさって得ることができないと思う。当時妊婦が流産したってマジかは知らないけど、そういう噂がでるほどショッキングだったことは間違いないのだろうし。

な~~~~んか難しいな~~~~と思いながら観てました。わからん!

 (アマプラで鑑賞)

 

 ◆ ◆ ◆

 

 『空母いぶき』

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( 画像:https://eiga.com/movie/88802/

世界が再び「空母の時代」に突入した20XX年。日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する事態が発生。未曾有の緊張感に包まれる中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした護衛艦群を現場に派遣するが……。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

kuboibuki.jp

ふつうに面白かった!私はシンゴジラみたいな政治映画の色があるものや、戦争や軍関連で命令が下っていくシーンがある映画が大好きでよく観るのだけど、これは自衛隊だからか生々しくて観てると「あ~~~あ~~~戦争はいかんよ~~~~難しいよ~~~~」みたいな気持ちになっちゃってしんどかった。膀胱もしんどかった。(ちなみにこの映画は某映画館で観たのですがそこの映画館にいると必ずと言っていいほど尿意が凄くなり映画に集中できなくなるので、あの映画館の飲み物には利尿剤が入れられてる説を半ば信じています。)

なかなか邦画にしては頑張ってたCGじゃないかな~と思う。おそらくこれが中国や米国であれば100億を超えるものすごい予算でド派手にかませたのだろうけど、日本ではそこまでの予算がないため(たぶん)、CGのできは「頑張ってるB級映画」並。だけど頑張ろうという気概は見える。がっかりCGなんだけど、予算がおりない中頑張って作った感があるので叩くのは忍びない。

正直本田翼ちゃんの演技が棒で気になりすぎてそこだけミスキャストだから変えてほしかった感はある。

予算が下りないなりに頑張ろうという気概は見えたのでクオリティを叩くのは忍びない気持ちになってしまう作品。

 

  ◆ ◆ ◆

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

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(画像:https://eiga.com/movie/88330/

日本が生んだ怪獣王ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」(2014)のシリーズ第2作。前作から5年後の世界を舞台に、モスララドンキングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

godzilla-movie.jp

パワー!!!!!!!!!!!破壊!!!!ドン!!かっけー!!!!って感じの映画。ゴジラは!!!かっこいいんだ!!!!という思想が果てしなく伝わってきた宗教映画だった。

あとマジでイカれた大人しかいない、モンスター思想のぶつけあい映画。

詳しくはリンクの記事に書いてます。

highb.hatenablog.com

 

  ◆ ◆ ◆

 

『パニック・マーケット』

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 (画像:https://eiga.com/movie/58043/

外界から隔絶されてしまったスーパーマーケットで、次々と絶体絶命の危機に襲われる人々の姿を3Dで描いたサバイバルパニック。大洪水にのみこまれ、一軒のスーパーマーケットに閉じ込められた13人の生存者たち。水浸しの店内には高圧電線が垂れ下がり、水中からは巨大な人食いザメが襲いかかるなど、次々とピンチが訪れる。さらに、13人の中には強盗殺人犯が紛れ込んでいることがわかり……。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

邦タイトルが馬鹿っぽいので勘違いされちゃうけど、凄くちゃんと作られた密室型サメ映画。サメがシックスヘッドになって凶暴なもみじ饅頭になるのも面白いけど、こういう王道な「サメの恐怖」を描いているのは非常にいい。

狭い空間の中からエスケープするという点で非常にホラーテイストな要点を押えていて、サメはいわば殺人鬼のようなポジションとして機能してる。3Dになってるので少しCGがわざとらしいけど、スーパー内でのCGはさほど気にならない。

ティナ役の人って『サプライズ』のヒロインの人?かな?垂れ目でかわいらしい顔立ちなのにスレンダーで凜々しい雰囲気があるので、こういう緊迫した映画で非常に味の出る女優さんだな~と思います。ゾンビがこの世界に蔓延したら私はミラジョヴォヴィッチになりたい、それくらい「そういう女」が大好き。

あと犬は死にません。

(アマプラで鑑賞)

 

  ◆ ◆ ◆

 

『キングダム』

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 (画像:https://eiga.com/movie/89983/

元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなる。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

kingdom-the-movie.jp

 えっ……わるくない……よね……?ていうか結構良い、よね……?と驚いた一作。
山崎賢人の演技力及びアクション力を含めた総合的俳優力がめきめき上達してるのは恐らく世間も『グッドドクター』で気付いたと思うのですが、それが爆発してた。彼はイイ意味でカメレオンすぎないのがいい。ちゃんと役になりきりつつもみんな「山崎賢人だ」と分かるのがいい。主役格であり続けられる人なんではないかなと思う。本作でもお上品な顔立ちをワイルドな顔立ちに変貌させているのに、ちゃんと日本国民みんな彼だってわかるのが強みだと思う。
あと吉沢亮べらぼ~~~~~~~に綺麗でひっくり返った。マジ?彫刻では?いや私は逆張りのオタクなので吉沢亮の顔が綺麗とか褒めるのメチャクチャ恥ずかしいという中学生を心の中に飼っているのですが、それでもべらぼ~~~~~~に綺麗でかっこよくて堂々としていてひっくり返った。あんたが王さまや……。
内容は原作をどうにかうまいことまとめられていたと思うし、アクションも泥臭さがちゃんと出ていてしっかりしている。山の民のシーンのCGも悪くないし、これは日本が本気で海外マーケットに売り込もうとしているのが伝わって来た。その製作陣と俳優たちの熱意とガチを感じるだけで胸が熱くなったのでエモエモ映画に感じてしまった(大人が本気になってる映画が私は好きです)。いやまあ今更海外マーケットって重役出勤でしかないんだけど。でもよい意味で中国や韓国のみならず東南アジアなどアジア圏で切磋琢磨していけたらいいな……文化に国境はないから……そういう文化の交流が世界平和への一歩だと思う、思うよ……といろいろかんがえながら観たんすけどまじで膀胱はしぬかと思った(例の映画館)マジでぜってぇ利尿剤だろ

 

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 『ザ・ファブル

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(画像: https://eiga.com/movie/89401/)

超人的な戦闘能力を持つ伝説の殺し屋ファブルは、育ての親であるボスから、1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活するよう命じられる。もし誰かを殺したらボスによって処分されてしまうという厳しい条件の中、「佐藤アキラ」という偽名と、相棒ヨウコと兄妹という設定を与えられ、大阪で暮らしはじめたファブルは、生まれて初めての日常生活に悪戦苦闘。そんな中、偶然知り合った女性ミサキがある事件に巻き込まれたことから、ファブルは再び裏社会に乗り込んでいく。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

the-fable-movie.jp

例の映画館で見たらまた膀胱死にかけたんだけどマジで何??マジで利尿剤か??

予告編での『世界基準アクション!』という煽りに「なるほどやっぱりちょっとコンプレックスなのか」と思い、気になって観た本作。
岡田准一なのでアクションは不安を抱かず見たのですが、ちゃんと予想していたものが出てくる感じ。餃子定食頼んだら餃子定食がちゃんとでてきたというのは映画において意外と難しいハードルで、ラーメン餃子定食は出てこないので全体的にコンパクトな印象ではあるけど、それなりに楽しめる一作。
ところで人の命がちり紙以下少子高齢化のこの社会で容赦なく人を殺す。しかもここはアメリカか???ってくらいのドンパチ。ぜってぇ近隣に銃撃戦の音聞えてるんだけど町は平穏に日々を過ごしているので大阪の名誉が問われる。実際の大阪はああではないです。ヤクザもあんなに堂々と闊歩しません。
これ外国人に見せたらマジで大阪勘違いされそう。

 

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『ハウス・ジャック・ビルト』

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(画像:https://eiga.com/movie/90524/

ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ニンフォマニアック」の鬼才ラース・フォン・トリアーが、理性と狂気をあわせ持つシリアルキラーの内なる葛藤と欲望を過激描写の連続で描いたサイコスリラー。1970年代、ワシントン州。建築家を夢見るハンサムな独身の技師ジャックは、ある出来事をきっかけに、アートを創作するかのように殺人を繰り返すように。そんな彼が「ジャックの家」を建てるまでの12年間の軌跡を、5つのエピソードを通して描き出す。殺人鬼ジャックを「クラッシュ」のマット・ディロン、第1の被害者を「キル・ビル」のユマ・サーマン、謎の男バージを「ベルリン・天使の詩」のブルーノ・ガンツがそれぞれ演じる。カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で上映された際はあまりの過激さに賛否両論を巻き起こし、アメリカでは修正版のみ正式上映が許可されるなど物議を醸した。日本では無修正完全ノーカット版をR18+指定で上映。(上記同URLよりあらすじを引用)

housejackbuilt.jp

すげぇ「俺(私)は真のリアルを描きたいんだ……!!」とおもってる美大生とかにメチャクチャウケそうな映画
監督の時点で察せられるけど、救いとか社会的倫理感とかそういうものは一切ない。あえて全てが省かれている。グロさはR18+程度で、こういった映画が好きなら吐きそうとかそういうことはないと思う。恐らくアメリカで物議を醸したというのも「グロすぎる」というよりは「反倫理的過ぎる」という理由ではないかと思われる内容。私はキリスト教徒ではないので分からないけれど、おそらくキリスト教圏ではあまりに反道徳的で反倫理的な「哲学」に従って行われる、しかも女性や子供がターゲットになる殺人ということで、問題なのではないかと。小難しい哲学映画や「リアル」が好きな人には非常にウケそうだし、一定数マニア的ファンを獲得し続ける映画なのだと思うけど、私はうっかり『悪の教典』を期待しちゃっていたので斜め上のものが来て驚きました。
殺人方法が痛々しくて生々しく見ていて疲れる。基本的に被害者の名前や関係性は明かされずオムニバス的に殺人シーンのみ5つ連続して描かれるので「え?今いつでこれは誰?」ってなりがち。そういった意味でも抒情的、殺人哲学に絞った反倫理的映画。でも普段は得られないいい映画体験だったと思う。

あとロゴが死ぬほどかっけぇです。

 

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ジグソウ:ソウ・レガシー

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(画像:https://eiga.com/movie/87492/

ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

jigsaw.asmik-ace.co.jp

シリーズは一通り観ていたけどこれは観てなかったので今更鑑賞。
オチは予想できてしまったけど、SAWに求める「らしさ」は詰まっていたので、良いファンアートを観たという感覚。SAWに求めるのは殺人ピタゴラスイッチと不条理なグロとどんでん返し。1を超えるあのワクワクは得られないけど、SAWはB級独特のピコピコテロテロした音楽並にあの音楽が鳴るとワッッックワクするので大好き~~~実質スターウォーズジュラシックパークだよ。

(アマプラで鑑賞)

 

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『パージ:エクスペリメント』

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(画像:https://eiga.com/movie/89476/

1年に一晩、12時間だけ全ての犯罪が合法化される法律=「パージ法」。シリーズの核となるこの法律がなぜアメリカで施行されることとなったかが描かれる。経済が崩壊した21世紀のアメリカで政権を握っていた新政党NFFAは犯罪率を1%以下に抑えるため、1年に一晩だけ殺人を含むあらゆる犯罪が合法となる「パージ法」の採用を決める。反対デモが巻き起こる中、アメリカ全土での適用を前にニューヨークのスタテン島内のみで実験的にパージ法を施行することが決定する。島に残る島民には用意された賞金は5000ドル。島の住民たちが不安を抱える中、ついにパージ当日がやってくる。そんな中、ギャングのボスであるディミトリーは、愛する人を守るためにスタテン島に残ることを決意する。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

purge-exp.jp

みんな大好きパージ。

イカレた住人、世紀末、殺人マスクに「これに巻き込まれるのマジでぜってぇ嫌だ」感、紛れもなくこれがパージ私が政権を握った暁には絶対に実現させたい法案ナンバーワンことパージ。終わったあと近くの女子たちが「いやはや今回もマスクが良いデザインでしたなw」と昔のオタクみたいにしゃべっていたのがこわくて若干半泣きになりましたが、それを差し引いても(?)求めていたもので超良かった。実験段階だから仕方ないのかもだけど、もっとトリッキーなマスクと殺人シーンを増やしてほしかったのが本音。仕方ないけどね。

実験といえば、正直あんなトンデモオモシロ法案のくせにちゃんと実験をしていたのが爆笑ものなのですが、さらにその実験を大まじめに提唱する科学者のイカレっぷりが凄い。正直政権のことを考えて動いている偉い人たちはまあまだ理解できるとして、あんなイカレた実験を科学の名の下に提唱するやつ一番頭おかしいし、途中で常識人ぶってたけどシリーズを通して元凶お前やんけ!!!!となった。

そして報酬金額がたった5000ドルぽっちという点で、日本人は「逃走中のが高いやんけ!!!」となるので感情移入がしづらかったのが難点。これは日本人だからだけど。

でもやっぱりパージは最高なのです。怒りを解放しよう。

 

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僕のワンダフル・ライフ

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(画像:https://eiga.com/movie/86388/

飼い主の少年と再び巡り会うため生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いたドラマ。ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、自分の命を救ってくれた少年イーサンと固い絆で結ばれていく。やがて寿命を終えたベイリーは、愛するイーサンにまた会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すようになるが、なかなかイーサンに遭遇できない。3度目でようやくイーサンに出会えたベイリーは、自身に与えられたある使命に気づく。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

 クッッッッソ泣いた。いぬ飼ってるのに泣かないやつおる?血かよってないのでは?

何がえぐいってアマプラで観るとレビューが「亡くなった愛犬との思い出」一覧になっているので二度泣く。私は冒頭5秒くらいでマジで泣き始めて最終的にはおんおん泣いていたのですが、終わって涙がひいたころにレビューをみてしまい泣く。なんならレビューだけで泣ける。いっぱい泣いてリフレッシュしたい人にはとてもとてもお勧めできる映画最終的にはハッピーエンドだしね。死んでも「よっしゃ次やで!」と前向きに生きるいぬがいいし、「未来を心配しすぎず今を楽しんで生きよう」という現代社会で生きる我々からしたら泣いてしまうメッセージを最後に込めてくれる。いぬからそんなこといわれたら泣きますよ。そりゃそう。

わたしのいぬもこうやって生まれ変わって来てくれたらいいなぁと書こうとしたマジでこの今泣いてるからな

(アマプラで鑑賞)

 

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メン・イン・ブラック』『メン・イン・ブラック2』『メン・イン・ブラック3』

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(画像:https://eiga.com/movie/50102/photo/

ニューヨーク市警の若き警官ジェームズは、追跡していた犯人を目の前で逃してしまうが、そこへ黒服の男「K」が現れ、逃がした犯人が宇宙人であったことを知らされる。Kはジェームズの素質を見込んでMIBにスカウトし、ジェームズはMIBの新たなエージェント「J」としてコンビを組んで活動を始める。一方その頃、地球壊滅を企む昆虫型エイリアンが地球に侵入し、不穏な動きを見せはじめて……。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

こんな名作を今更みてごめ~~~~~ん!許してアメリカ!許してスピルバーグ

もう感想とか省くけどSFコメディなので気楽にみれたし超良かったよ!スピルバーグええ映画撮るやん!

(アマプラで鑑賞)

 

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『ゾンビーワールドへようこそ』

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(画像:https://eiga.com/movie/84580/

冴えないボーイスカウト3人組がゾンビの大群と死闘を繰り広げるサバイバルスリラー。高校生になってもボーイスカウトを続けているベン、カーター、オギー。女の子に興味津々のベンとカーターはボーイスカウトを辞めたがっていたが、真剣に取り組むオギーにそのことを言い出せずにいた。そんなある日、思いがけずパーティに誘われたベンとカーターはキャンプを抜け出して会場へ向かおうとするが、その途中でゾンビの大群に出くわしてしまう。ピンチに陥ったところをストリップバーのウェイトレスに助けられ、オギーとも合流した彼らは、ボーイスカウトで身につけた様々な技術を駆使して凶暴なゾンビたちに立ち向かう。(上記同URLよりあらすじを引用抜粋)

青春ゾンビ映画!B級なタイトルやポスターとは裏腹に、特殊メイクはしっかりしているし、少年たちがゾンビとの戦いをとおして成長していく過程もしっかり描かれていて良い。コメディ要素も『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ゾンビランド』ほどではないものの多く含まれていて気楽にみれ、死なないであろう人は死なず死にそうな人はちゃんと死ぬというカタルシスもきちんと含まれている。正統派なスッキリとしたゾンビものに正統派な青春ものが合わさっていて非常に満足度の高い名作

『アナと世界の終わり』もそうだけど、こういった青春ゾンビやゾンビコメディに名作が多いのってなんでだ?意外とゾンビと青春って相性がいいんだろうか。そう考えるとセカイ系には学生がつきものだし、大なり小なりアポカリプスと青春というものは切っても切り離せないものなんじゃないかなぁと実感した一作。

(アマプラで鑑賞)

 

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今月は邦画を多く観たけど(当社比)、いずれの作品も頑張っていて、日本がまじめに海外展開を夢見てるのかなぁと思いました。まだまだブラッシュアップできるところもあるけれど、少しずつ日本映画の再興は進んでるんじゃないかな?そう思う映画が増えているように感じます。もう公開されていますが『新聞記者』もすごく楽しみです。
来月も色んな映画観れたらいいな~~~~~!