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2021年!4月!映画!まとめ!

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『ザ・スイッチ』

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「透明人間」「ゲット・アウト」などホラー、サスペンスの話題作やヒット作を数多手がけるジェイソン・ブラムが製作、「ハッピー・デス・デイ」シリーズのクリストファー・ランドンが監督を務め、気弱な女子高生と連続殺人鬼の身体が入れ替わってしまったことから巻き起こる恐怖を描いた異色ホラー。家でも学校でも我慢を強いられる生活を送る冴えない女子高生のミリー。ある夜、アメフトの応援後に無人のグラウンドで母の迎えを待っていた彼女に、背後から指名手配犯の連続殺人鬼ブッチャーが忍び寄る。鳴り響く雷鳴とともにブッチャーに短剣を突き立てられたミリーだったが、その時、2人の身体が入れ替わってしまう。24時間以内に入れ替わりを解かなければ、二度と元の身体に戻れない。ミリーは新たな殺戮を企てるブッチャーを相手に、自分の身体を取り戻そうとするが……。「名探偵ピカチュウ」「スリー・ビルボード」のキャスリン・ニュートンがミリーに扮し、ブッチャーと入れ替わり後は手当たり次第に殺戮を企てる殺人鬼を熱演。一方、中身は女子高生で自分の身体を取り戻そうするブッチャーをビンス・ボーンが演じた。 

 (ザ・スイッチ : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

映画『ザ・スイッチ』公式サイト

 【総評:☆4.2】

ストーリー:☆4

演出:☆4.3

俺の好み度:☆4.3

 

実質ほぼハッピーデスデイのノリの本作、本当に深いことは考えずにスナック感覚で楽しむべき映画ですが、ハッピー(以下略)に比べるとたった24時間で完結してしまうのでめちゃくちゃハードモードの死にゲー。ハ(以下略)では何回も死んで覚えるゲーム(?)でしたが今回は1度の失敗が命とり。そんなハードモードな中で主人公と主人公パートの奮闘がはちゃめちゃで愛おしく、そうそう!クリストファー・ランドンに求めてんのはコレなんだよな~~!!という気持ちにさせられる。

本作はゴアが完全に人体構造ガン無視のB級のそれなのも非常に好感が持てる。クリストファー・ランドン作品に生々しいスプラッタとか求めてないし。そうそう!!この程度のゴアなんだよな~~!!

クリストファー・B・ランドン、次はゾンビと人間の体を入れ替えて終末世界でてんやわんや!てなことをやりませんかね。

 

『21ブリッジ』

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ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンが主演・製作を務めたクライムミステリー。マンハッタン島で強盗事件が発生し、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。捜査に乗り出したのは、警察官だった父を殺された過去を持つデイビス刑事。マンハッタンを全面封鎖して犯人の行方を追うが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。孤立無援となったデイビス刑事は、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが……。共演は「アメリカン・スナイパー」のシエナ・ミラー、「ビール・ストリートの恋人たち」のステファン・ジェームズ、「セッション」のJ・K・シモンズ。製作には「アベンジャーズ」シリーズのアンソニージョー・ルッソ兄弟監督が名を連ね、「ゲーム・オブ・スローンズ」などテレビドラマを中心に手がけてきたブライアン・カークがメガホンをとった。

 (21ブリッジ : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

映画『21ブリッジ』公式サイト

【総評:☆3.8】

ストーリー:☆4.1

演出:☆3.8

俺の好み度:☆3.8

 

現代のアメリカ警察への皮肉を込めた本作。なので外国人としてはいまいち共感しいれない点も多々あり、設定自体は可もなく不可もなく。想像通りのものが出てきたのでちょうどよい出来であったと思います。ただサスペンス要素があったのはとても良い。

 

濁流にのまれるように悪い方へ転がっていってしまう黒人の悲壮感が痛々しく、終始映画全体に漂う不穏さや不信感が映画として心地よい。マンハッタンの治安の悪さにこの不穏さと「夜」という舞台設定がマッチしていて、見ているこちらまでぞわぞわするような不信感を抱いてくる。

先述したように可も無く不可も無く、ふつうに面白いんだろうけど来年には見たこと忘れてそうだなあという感想ではあるのですが、サスペンス要素を加えていることにより、大きなどんでん返しはないもののミステリー的快楽があります。ただのドンパチアクションでもただのサスペンスでもなくそれらを混ぜ込んだ映像体験。

とはいえやはりフィクションではあるので「ん?」とはなるものの、そのリアリティの欠如(もしかしたらアメリカ人からしたらリアルなのかもしれないけど)は割り切れる程度のもの。

お手軽に不信感を抱きたいときにおすすめです。 

 

『ザ・バッド・ガイズ』

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「新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」の人気俳優マ・ドンソク主演によるアクション。囚人たちを乗せた護送車が、覆面武装集団に襲撃される事件が発生し、多くの凶悪犯罪者がふたたび野に放たれてしまった。警察の上層部は逃亡した凶悪犯たちを再び捕まえるため、元警察官のオ・グタクに指令を出し、重大な罪を犯して刑務所に収監されている服役囚たちを集めた極秘プロジェクト「特殊犯罪捜査課」を始動させる。オ・グタクは「伝説の拳」と恐れられているパク・ウンチョルを仲間に引き入れ、天才詐欺師のクァク・ノスン、犯人逮捕で過失致死に問われた元警察官のコ・ユソンらを、減刑を条件にチームに勧誘し、凶悪犯たちを追い詰める。しかし、この事件の背後には国家を揺るがす謎の組織が暗躍していた。ウンチョル役をドンソクが演じるほか、キム・サンジュン、キム・アジュン、チャン・ギヨンらが顔をそろえる。

 (ザ・バッド・ガイズ : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

映画『ザ・バッド・ガイズ』公式サイト

【総評:☆3.8】

ストーリー:☆3.0

演出:☆4.0

俺の好み度:☆4.5

 

はい!!!!韓国映画!!!!!!!

 

これは完全に『アクションコメディ』なのでコミカルや演出性を重視し、リアリティというのはこの映画においては言ってしまえば不要であるので、韓国映画あるある『虚構性の高いかっこよさ』が存分に見られます!!!

まず犯罪者のくせにあらゆることが自由すぎるとか、アジトが交通の便も悪そうな上に機密性も安全性も低くて敵に攻められたら即アウトっぽいけどめっちゃカッケエ廃墟の教会とか、いや冷静に考えなくてもそうはならんやろ!!ご都合主義の向こう側か!!みたいな脚本とか、いっぱいあるんですけど、でも結果的に映画としては「めちゃくちゃ面白い」ので凄い。映画はエンタメなので、エンタメ性に全振りした本作は大勝利。

そして後半の怒濤のジャパニーズには笑ってしまうのですが、マドンソクの日本語も聞けます。(とはいえ、ハリウッドのトンデモジャパニーズを見慣れた身としては、韓国映画のジャパニーズは多少差異はあれども解像度が高くて凄いなあと思います。地理的にも文化的にも近いから、洋画のそれに比べると圧倒的にリアルで違和感なく見られますね。まあ本作のジャパニーズはおもしろいんですけど、、、、)

アクション、天才!

演出、天才!

いろいろ、天才!

韓国映画、おまえが20年代のエンタメの覇者や……あとは任せたで……

 

『砕け散るところを見せてあげる』

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平凡な日々を送る高校生の濱田清澄は、ある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。正義感の強い清澄は玻璃に救いの手を差し伸べ、玻璃はそんな清澄に対して徐々に心を開いていく。しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があった。その秘密に気づき始めた清澄に、恐るべき危険が迫り……。

( 砕け散るところを見せてあげる : 作品情報 - 映画.com (eiga.com))

映画『砕け散るところを見せてあげる』公式サイト)

 

なにが正解だったのか、正義の味方になれたのか、どうして砕け散ってしまったのか。

 

田舎、秘密、嘘と暴力、血、初恋、不快感、不信感、沼、へどろ、UFO、汚濁、青春、青春の眩しい一瞬が放つ殺人的なまでの輝き。『死体を一緒に埋める』シチュエーションが好きなオタクが好きそうな映画。です。

映画全体がずっと不穏で胃がキリキリと締め付けられるような生ぬるい不快感に支配されています。

大きな絶望も嫌悪もないのですが、これはジャパニーズホラーにも共通するというか、「生ぬるくじめじめした湿っぽい不快感」をまとった雰囲気。舞台は冬なので最初はむしろからりとした寒空の印象が強いのですが、後半に向かうにつれ、「沼」「へどろ」「土」といった風景が増え、脚本も相まってどろどろとした不快感が気持ち悪く這い寄ってきます。最高。

邦画はつまらん!クソ!とかいう人がいますけど、私は邦画って結構こういう嫌な映画が得意だなと思っています。『怒り』とかかなり良かった。嫌な映画やブラック映画に関しては打率結構高いと思うので、邦画クソという人は漫画実写化以外にも目を向けてほしいなと思います。韓国映画もそうだし、アジア映画自体が嫌~~な映画の打率が高いと思うので、これは地域性もあるのでしょうか。エンタメを作る人間にとって「どっかひねくれてる」って結構重要な要素だと思っているので、邦画ちゃんにはぜひここを伸ばしていってほしいですネ。

 

ラストに関しては、私は不穏な映画は不穏で終わってほしい派なので思想を決定的に違えてしまいましたが、これは原作者の思想との違いなので、人それぞれかと。

 

◆色々

『殿!利息でござる!』……邦画。お上相手に利息つきで金を貸し付けて町の起死回生の一手を狙う百姓たちの話。

『超高速参勤交代』とか『引っ越し大名』的なテイストを想像して観たのですが、そしてそれはおおむね間違ってはいないのですが、先に挙げた2作よりもヒューマンドラマに主軸を置いていて、コメディではありながらコメディ色は思っていたより薄い。でもメインはコメディなので気軽に見れるけどね!あらすじからは窮鼠猫を噛む的なストーリーを想像していましたが、それよりもじんわりと暖まる、良いお話。実話というのもすごい。いつの時代でも情けのために起死回生の一手に打って出る人々はいて、まあ後世では美談になっていても実際はどうだったか分からないけど、それでも数百年前にも人間の心というものは(当たり前だけど)息づいていたんだなと再認識しました。

 

『グッド・ネイバー』……アメリカサスペンス映画。

ドント『ドント・ブリーズ』。ジャンルが何であるかとかは調べずに是非に観てほしいので感想もどう言うか考えあぐねているけど、ここ数年「ナメてたやつがめちゃくちゃ強かった!」系の反逆映画が飽和しているので、良いスパイスになりました。素直に面白かったです。

 

私は大阪府民のため4月下旬から全く映画を観れていないし、5月末どころか6月末、と思いきやさらに7月末まで見れなさそうでかなり死んでいます。映画館でのクラスターって聞かないし換気も良かったはずなので、どうにか映画館は開いてほしい。映画館、つぶれてほしくない。全然ほしくない映画館チャリティーグッズとか買ってしまった。つぶれないでほしい。ぼくも生きる、きみも生きる。8月にまた会おう…………